【令和元年6月24日(月) 熊日「読者ひろば」】

6月22日(土)の熊日新聞『読者ひろば』に、本校の森下先生が保護者茶話会のこと、清田先生が定通大会のことを書いた投稿文がそれぞれ掲載されました。同じ紙面に志成館の二人の先生が掲載されて、嬉しい限りです。

 文面は、次の通りです。

不登校経験し伝えたいこと

森下華奈(29歳)=高校カウンセラー(八代市)

 私は今、通信制高校のカウンセラーをしている。先日、保護者らの前で私の不登校経験を話す機会があった。

 小5で不登校になった私は、摂食障害やうつ状態で入退院を繰り返していた。中2の時、市の適応指導教室に通うようになってからは少しずつ元気になり、地元の全日制高校に入学。しかし高2の時に再び不登校になり、通信制高校に転校した。

 当時、私と同じようにあるいはそれ以上につらい思いをしていたのは母だった。時々隠れて泣いているのを見る度に、学校に行けない自分を責めていた。

 保護者の中には、私の話を聞きながら涙を流される方もおられた。そして、「子どもと母親、両方の気持ちを知ることができた。来てよかった。」との声もいただいた。

 親がつらい気持ちを吐き出して笑顔になることで、子どもはとても安心する。安心して話せる居場所づくりを、これからも続けていきたい。

 この講演の告知が熊日新聞に掲載された際、一番喜んでくれたのは母親だった。「伝えられる人が伝えていくべきだと思うよ」と背中を押してくれた。

やっと少しずつ、親孝行ができているのかなと思う。

定通制の総体もっと伝えて

清田一弘(57歳)=高校教員(熊本市)

 先日、熊本県高等学校定時制・通信制総合体育大会が行われた。勤務する通信制高校からも卓球競技男子個人戦へ出場した。県立の定時制・通信制高校だけでなく、高体連に加盟している私立の通信制高校もこの大会に参加している。開会式も厳粛かつ盛大に行われた。

この大会は、全日制高校の協力がなければ成り立たない。本校が出場した卓球競技では、熊本工業高校の卓球部の皆さんをはじめ、関係者の方々に会場準備から審判まで行っていただいた。そのような陰の力があり、出場した選手たちは気持ちよくプレイできた。感謝しかない。

残念なのは、この大会の報道が少なかったことである。全日制高校の総体では、開会式のテレビ中継もあり、毎日の熱戦の様子が新聞などで大きく伝えられていた。選手たちは年に1度のこの日に向けて練習してきている。その努力は、全日制高校の選手たちと変わりはない。

各競技の団体優勝校と個人種目の上位者は、8月に行われる全国大会へ出場する。熊本県代表として出場する選手の姿をインターハイと同様に報道して、県民に伝えていただきたい。同じ高校生の活躍を私たちは平等に応援していきたいと思う。