9月1日(日)の熊日新聞『読者ひろば』に、本校の清田先生の投稿文が掲載されました。
清田先生は、9月24日(土)に行われた『教育フォーラム2019』の講演で、小児科医の島津智之先生から「若者の死因、第1位は自殺」と聞いて、ショックを受けたそうです。「この投稿文を読んで、一人でも思いとどまってくれれば…」という思いで書いたそうです。
文面は、次の通りです。
つらい気持ち誰かに伝えて
清田一弘 57歳=高校教員
(熊本市)
夏休み明けの8月下旬から9月上旬は、全国的に生徒の自殺が増えるとして、関連ニュースを目にする。長期休み明けは、生活環境が変わることにより、大きなプレッシャーやストレスなど精神的衝動を感じやすい。
実は、私自身も高校時代に自殺を試みたことがある。当時は、その時のつらさや苦しさに耐えられず、命を絶ちたいという思いに走った。近くの橋の上から川に身を投げようとしたが、足がすくみ恐くてできなかった。その後、数日間、学校を休んだ。
今、高校生と関わる仕事をして、その時の気持ちや行動は無駄ではなかったと思っている。つらい気持ちを吐き出してくれる生徒がいたら「そうそう、その気持ち何となくわかる」と言える。目の前の生徒は、彼が生きていた中で今、一番つらいのである。将来も見えなくなっているのである。
もし、命を絶ちたいと思っている人がいれば、誰かに気持ちを伝えてほしい。身近に話せる人がいないときは、いろんな相談機関もある。その気持ちを分かってくれる人が必ずいるはずだ。
ちょっとだけ立ち止まってほしい。学校は、命を削ってまで行くところではないのだから…。
「熊本の通信制高校・志成館、ここにあり!」