11月22日(金)の熊日新聞『読者ひろば』に、本校カウンセラーの森下先生の投稿文が掲載されました。11月10日(日)に行われた、城南町PTA連絡協議会主催の家庭教育講演会で不登校をテーマに講師を務めた時の様子を綴った文章です。
文面は、次の通りです。
不登校について学ぶ場広がって
森下華奈(29歳)=高校カウンセラー
(八代市)
私は通信制高校のカウンセラーとして、日々、生徒や保護者のカウンセリングを行っている。
先日、熊本市内でPTA連絡協議会主催の家庭教育講演会に、講師として呼んでいただいた。「不登校を経験した私が伝えたいこと」という演題で約100名の前で講演を行った。参加者は校区の幼稚園、小学校、中学校の保護者、先生方などで、話を聞きながら涙ぐまれている姿もあった。
質疑応答では予想以上にたくさんの質問をいただいた。「もし、わが子が不登校になった時、親がしてあげられることは何か?」「不登校の生徒にどう接したら良いのか?」。保護者や先生方の一生懸命な想いが伝わってきた。少なくとも私が不登校を経験した20年前とは、不登校に対する見方や姿勢は大幅に変わってきていると感じた。
終了後、主催者から大きな花束を頂いた。その時「この花束は、母にあげたい。」と思った。こうして話すことができたのは、つらい時期にいつも寄り添ってくれた母のおかげだからである。
家に帰り、母に花束を渡すととても喜んでくれた。「ちゃんと話せるのか、実は心配していた。」とのこと。講演の様子を話すと母は安心した様子だった。
今回の講演会で不登校を取り上げてくださった主催者にたいへん感謝している。わが子がいつなってもおかしくない不登校。家庭と学校、そして社会全体が連携して学べる場が、これからも広がっていくといいなと思う。
「熊本の通信制高校・志成館、ここにあり!」