先日、昨年度の卒業生が本を2冊寄贈してくれましたので、紹介します。興味のある方は職員室まで!
発展途上国への援助のカタチに疑問を持ち、バングラデシュ発のブランドを立ち上げた山口絵里子さんの自伝。人生の中で疑問に感じたことや不思議に思えたこと、そうしたことに真っ向から向かい合い、多くの涙を流しながら歩んだ9年間の「戦記」です。
「しかし、泣いた後に思う。失敗したって転んだって、すべてを失ったって、また私は裸になればいい。そしてバングラデシュのみんなが私に問いかける。『君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?』」(p292)
本書は20年以上の歴史を持つ「不登校新聞」に載せられたインタビュー記事の中から20本を抜粋したものです。女優の樹木希林さんや棋士の羽生善治さんなど各界で活躍される方々が多数登場します。彼らの言葉(の背景)に共通するのは「『学校の外』にも魅力的な世界や人が広がっている」(p253)ということです。学校があなたの人生のすべてではないと知ること、これは経験を通すことでしか実感できないかもしれませんが、本書はそのガイドブックといえます。