11月4日(水)の熊日新聞『読者ひろば』に、本校の清田先生の投稿文が掲載されました。10月25日(日)に行われた志成祭で、人吉・八代校の生徒たちが県南物産展を行ったことの様子を綴った文章です。
県南豪雨災害から今日で4か月が過ぎました。私たちにできるわずかなことを、これからも行なっていきましょう!
文面は、次の通りです。
被災地復興へ若者ら物産展
清田一弘 58歳=高校教員(熊本市)
7月に県南を中心に襲った豪雨。3か月以上過ぎても災害の爪跡は依然残されたままであった。ふとテレビのニュースで、球磨川流域にある道の駅「坂本」の被災の様子を目にした。インタビューで、そこに地元名産の菓子を卸している店舗の方が「売る店がないので、菓子は作らない」と言われた言葉が耳に残った。
通信制高校の本校には、人吉・八代にもキャンパスがあり、被害を受けた生徒もいる。ニュースを見て何か手伝えることはないかと、館長を訪ねた。現在は、さかもと温泉センター「クレオン」内でわずかな商品売り場を確保しておられた。生徒たちで何かできることはないかと気持ちを伝えると、とても喜んでいただけた。
晴天に恵まれた10月25日。本校と隣接する味噌天神公園一帯で行った文化祭では、県南物産展テントを設け、生徒と一緒に販売した。そして、被害の様子を伝えるための写真や新聞記事の展示も行った。
復興祈念の輪は、さらに広がった。八代出身でくまモン体操の作詞作曲も手掛けられた、ボンボ藤井さんも、ウクレレライブで会場を盛り上げてくれた。
私たちにできることはわずかなことかもしれない。しかし、被害に遭われた方が少しでも元気になっていただきたいとの思いで、秋晴れの下、高校生たちは地域に笑顔を届けてくれた。