【令和3年8月27日(金) 清田先生、熊日新聞記事に見参!】

8月27日(土)の熊日新聞『読者ひろば』に、本校の清田先生の投稿文が掲載されました。
夏休みが終わりに近づき、新学期が始まろうとするこの時期、子どもたちはとても不安な気持ちになります。清田先生は、そんな話を「さなぎの会」でしてこられました。
志成館の皆さん、ちょっとでも不安なことがありましたら、気軽に先生方に相談してくださいね!

 文面は、次の通りです。

子どもSOS 見逃さないで
清田一弘(59歳/高校教員/熊本市)
夏休みが終わりにさしかかり、八代市で活動している 子どもの不登校・進路を考える会「さなぎの会」より依頼を受けた。子どもからのサインやSOSを見逃さないために、私たち大人に何ができるか話をして欲しい、と。
私は、「まず大人が学校へ行きづらさを感じている子どもの気持ちを理解して欲しい」と話した。
今の社会環境は、保護者が中学・高校の頃とは大きく変化している。当時はこうだったというのは通用しない。むしろ、保護者が勤めておられる職場に仕事で悩んでいる人、仕事に行けなくなった人はいないか。その人の心境を自分に置き換えた方が理解しやすいと思う。
水を1滴ずつコップに落とすと、最後の1滴でコップの水はあふれ出る。大人は「この1滴」に原因を求めようとするが、決してそれだけではない。コップの水が多いほど、その子の元気は失われ、元の状態に戻るまで時間がかかる。
大人は、子どもの小さな変化に気づける力を身に着けてほしい。「さなぎの会」ではそんな話をさせていただいた。
「学校という場所には、命を削ってまで行く必要はない」と私は思っている。新学期が始まる前の夜、不安に思う子どもの声を、大人はしっかり聴いて、と願うだけである。