【令和3年11月27日(土) 坂本町復興ボランティア ~思い出の建具からフォトフレームを~】

生徒9名を連れて、八代市坂本町へ復興支援ボランティアに行きました。バスで現地に向かっている途中、

生き生きとした山の緑と陽光で輝くエメラルドグリーンの清流の眺めを楽しみました。しかしながら、

無惨に抉られた斜面や道路、ぐにゃぐにゃひん曲げられ、途中でちぎれた線路、積み上げられた家屋や

鉄骨など豪雨災害の爪痕が徐々に顔を出しました。何とも暗澹たる気持ちになりましたが同時に今日は

できることを精一杯やろうという決意が湧いてきました。

活動内容は豪雨災害で流されたり、浸水したりして解体された家屋の廃材を使いフォトフレームを作るという

ものでした。坂本町で林業とラフティングを生業とされている溝口さん、五ヶ瀬自然学校の方々、つなぎ役

の樋口さんが活動の中心となって行われました。それから、実は今回の作業場は溝口さんの浸水被害にあった

元自宅兼仕事場を使わせてもらっていました。作業前のお話の中で溝口さんとは、志成祭での坂本町復興

バザーや八代校での写真写真洗浄ボランティアで関わっており、今回作ったフレームに洗浄した写真が収め

られるという何ともご縁のある運びとなりました。

作業の内容は上の写真で見えるように建具を手や工具でできるだけ傷をつけずに解体し、同じ大きさの

材木に分類し、洗浄と乾燥、最後に写真のサイズに合わせて材木を選び、セットにするというものでした。

建具は築100年ほどになるものもあり、職人さんの技のすごさに感嘆したり、建具そのものの趣を感じ

ることができました。作業自体がとても楽しく、溝口さんや五ヶ瀬自然学校の方々のお話も輪をかけたように

楽しかったです。これから先に向けての夢のあるお話もしてくださり、生徒たちの進路学習にもなりました。

それから、お昼休みはすぐそばの道の駅で屋台があり、そこで食事を取りました。ここで、さらにご縁が

あり、その道の駅は志成祭でご協力いただいた道の駅でした。ここでしっかりとご挨拶をして、感謝の言葉を

改めて伝えることができました。そして、この物産館のケーキとぼた餅はやはりおいしかったです(笑)

午後も午前と同じく楽しみながら作業を続け、あっという間に帰路につく時間となりました。

今回のボランティアは志成館の生徒にとっても、職員にとっても本当に有意義なものとなりました。

帰りのバスでの生徒たちの充実感に溢れた笑顔がそれを物語っていました。

このような貴重な機会を設けていただいた、溝口さん、五ヶ瀬自然学校の皆様、樋口さんには本当に

感謝です。ありがとうございました!