【令和5年7月25日(火) 清田先生の新聞記事】

清田です。
7月25日(火)の熊日新聞『読者ひろば』に、私の投稿文が掲載されました。
志成館では、生徒宅への家庭訪問や通院している生徒には病院への同行訪問も行っています。先日、同行した病院で「家庭訪問は病院が行う往診ですね」と言われたことが、とても腑に落ちました。
どの学校にも登校できなくてつらい思いをしている生徒さんがおられると思います。学校は、生徒へ登校を促すだけでなく、自らが出向くという姿勢が大切だと思います。すべての学校がそんな考えになればいいなといういう思いを込めて書きました。も

文面は、次の通りです。

生徒宅訪問は教育の〝往診″
清田一弘(61歳/高校教員/熊本市)
 通信制高校で1年生の担任をしている。今年は5月連休明けから、全日制高校からの転入生が入ってきている。
 新入生や転入を受け入れるにあたって、心療内科等に通院している生徒には、病院に同行させてもらっている。主治医の先生から、今後の学校生活における注意点などを助言いただくためである。
 全日制高校に在籍する生徒が通信制高校へ転校を決める時、今いる高校を転出し、新しい学校へ転入することの二つのハードルを越えなければならない。最初から入学してくる生徒たちより、はるかにきついだろう。だからこそ、その思いを受け止めるために、主治医からの助言は必要である。
 先日も、転入生が通う病院に同行した。主治医に先生に「なかなか登校できない生徒宅には家庭訪問もしています。」と話すと、「病院が行っている往診ですね」と返ってきた。「なるほど、そう言えばわかりやすいですね」
 往診とは、通院できない患者の要請を受けて、医師がその都度、診療を行う事である。生徒宅への家庭訪問は教育上の往診なのだろう。生徒が元気になるまで、私たち教師も往診(家庭訪問)を続けていけばよいのだとあらためて思った。