【令和5年8月21日(月) 清田先生の記事】

清田です。
8月21日(月)の熊日新聞『読者ひろば』に、私の投稿文が掲載されました。
夏休みの終わり、これから始まる長い2学期に不安を感じた経験はありませんか?私は、とても嫌な気持ちでした。子どもの頃は、時間が過ぎるのがと今より遅かったように難じてましたから‥。
みなさんも頑張り過ぎないようにしてくださいね!

文面は、次の通りです。

2学期始まる不安に解を
清田一弘(62歳/高校教員/熊本市)
夏休みが終わりに差しかかると、これから長い2学期が始まることへの不安が募る子どもたちも多くなる。私自身、何となくその気持ちは理解できる。子どもの頃、1週間が始まる日曜日の夜や、夏休みの終わり頃は嫌な気持ちになっていたからだ。
勤務する通信制高校へ転入の相談が多いのは、2学期だ。全日制高校へ通う生徒たちは、「4月を乗り越えたら、5月連休がある」「7月まで乗り越えたら、夏休みが待っている」-そんな思いで頑張ってきた。しかし、これから始まる長い2学期を乗り越えたら冬休み…とはいかない。すでにエネルギーを使い果たしているのだ。
今はSNSの影響もあり、私たちの学生時代より人間関係も複雑化している。毎日の学校生活を過ごすのにもエネルギーが必要である。
夏休みの終わりに悩んでいる子どもたちへ「悩んでいるのは、あなただけじゃないよ!これまで頑張り過ぎたんだよ!
学校という場所には、命を削ってまで行く必要はなんだよ!」と私は伝えたい。
そして、周りの大人へ「不安に思う子どもの声をしっかり聴いてあげて!」と願うだけである。今年の夏休みの終わりには自殺する子どもが一人もいないことを切に願う。