【令和5年11月28日(火) 「こうのとりのゆりかご」見学】

2年生は先週金曜の総合学習で慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」の見学に行きました。看護部長の

竹部さんが案内をしてくださいました。

今回は生徒たちが様子を含めた感想を書いてくれたので、それを掲載します。

一人でも多くの赤ちゃんを救いたいと思い、ドイツに視察に行き、受け入れ態勢を整える行動力がすごいと思いました。赤ちゃんポストの通路では、赤ちゃんを預けに行く親の気持ちで歩きました。雰囲気が違い、短い通路のはずだけど、長く歩いている感じがして命を預ける重さを感じました。

 赤ちゃんポストの存在は知っていたのですが、実際に使い方やどんな気持ちや背景があって使う人がいるのかが聞けて、自分が使うかは分からないですが、もし、身の回りにそういう人がいたら教えてあげたいと思いました。

 病院での話しで命の尊さや妊娠について自分は何を考えてどういうことを考えなければならないかということがこれからの自分にとって大切であるということがわかり、貴重なお話しを聞くことができてとても良かったです。

 赤ちゃんポストにはいろいろな工夫がされていて驚きました。赤ちゃんを預ける人は悪い人ではなく、どうしようもない事情があることを知れてよかったです。

 こうのとりのゆりかごのお話しは、テレビや記事などで知っていたのですが、設置された理由と成り立ち、赤ちゃんを託した方の辛さや心情は知らず、初めて聞きました。命の尊さ、愛情の大切さを改めて学ぶことができました。

 こうのとりのゆりかごの名前と仕組みは聞いたことがあったけど、より深く知れてよかったです。もっとマイナーな制度だと思っていて手が出しつらい気がしていたけど、思ったよりも多くの人が、赤ちゃんを預けていて、病院側も預けやすいように色々な配慮がされていて素敵だなと思いました。男子高校生も相談に来たりすると聞いて特に驚きました。自分の周りに今後こういった悩みを抱える人が出てきたら、勧めてあげたいと思いました。

 今までこうのとりのゆりかごと言うのは聞いたことがなかったけど今回訪問してどういうものなのかがわかりました。また、暴力だけでなく、言葉などもDVの一種ということがわかって来てよかったと思いました。

 赤ちゃんポストがあるおかげで死んでいたかもしれない命を助けることができるのが素晴らしいと思いました。

 こうのとりのゆりかごは祖母の家のテレビで流れてきたのが初めて知ったきっかけでした。その時はまだ小学生だったのであまり仕組みを理解していなかったので、「えっ何で子どもを手放すの?」って思っていたのですが実際に慈恵病院にお邪魔して話しを聞いたら育てたくても育てられないママたちもいるんだなて思って世の中不平等だなって思いました。自分も子供を産む時が来るかもしれないからしっかり責任を持っていきたいなと思いました。

 今まではゆりかごに預けることへの偏見を持っていたけどお話しを聞いたり、実際にゆりかごを見て様々な思いで赤ちゃんを預けたりしていることがわかりました。ゆりかごに一度赤ちゃんを預けてしまったら二度と扉を開けることができないからこそ余計命の大切さを実感したり、相談する所があるからこそいろんな思いがあっても自分で赤ちゃんを育てたいとか思えたりするんだなと思いました。これから先、赤ちゃんを妊娠したりして育てると思ったなら様々な思いが出てきて、どうしたらよいのか分からなくなったりするかもしれないけど、赤ちゃんが選んでくれたからこそ命を無駄にしたりしないようにそうなった時は相談したりして赤ちゃんに愛情を注いでいくことが大切だなって思いました。  以上が生徒たちの感想です。今回参加した生徒のほとんどは中学や高校に入ってから不登校を経験、体験した者たちです。また希死念慮をいだいたこともある者もおります。私の勝手な思いですが、そのような彼らの中には「生きるって何?」と言う思いが沢山詰まっている気がしています。  (加藤)

このような貴重な体験の機会を与えてくださった慈恵病院の皆様、ご案内と説明をしてくださった竹部

さんには本当に感謝です、ありがとうございました!